オゼンピックのダイエット効果は?3つの医学的試験から徹底検証!

「GLP-1の新薬オゼンピックを使ってダイエットしてみたい!」

しかし、

  • 従来のGLP-1薬と比べてダイエット効果は違う?
  • オゼンピックはどんなデメリットがある?
  • オゼンピックはどんな人に向いているの?

と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、

  • オゼンピックのダイエット効果に関する3つの試験結果
  • オゼンピックのデメリット
  • オゼンピックがおすすめな人

について徹底解説します。

新薬オゼンピックを使ったGLP-1ダイエットを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

オゼンピックはどんな薬?

オゼンピックはどんな薬?

オゼンピックとは「ノボ ノルディスク ファーマ」というデンマークの会社が開発した2型糖尿病治療の新薬です。

オゼンピックは最初に2017年12月にFDA(米国食品医薬品局)に2型糖尿病の治療薬として承認されました。

そして日本の厚生労働省からも、2020年3月12日に2型糖尿病の治療薬として承認済みです。

さらに現在では世界中の33カ国で販売されています。

オゼンピックは「GLP-1受容体作動薬」とよばれ、血糖値を下げる作用がある薬。

GLP-1はもともと人間の体内にもあるホルモンですが、「GLP-1受容体作動薬」は体内のGLP-1と同じ働きをします。

【GLP-1受容体作動薬とは】

食事をして血糖値が上昇すると、小腸からGLP-1が分泌されてすい臓にあるGLP-1受容体と結合してインスリン分泌を促し、血糖値を下げます。

しかし、GLP-1は体内の「DPP-4」という酵素によってすぐに分解されてしまうのです。

そこでDPP-4によってGLP-1の働きが阻害されないように開発されたのがGLP-1受容体作動薬。

糖尿病治療薬として代表的な「インスリン注射」はインスリンそのものを外から補うことにより血糖値を下げる効果があります。

ところがインスリンには血糖値を下げるときに血中の糖分を脂肪に換えて体にため込む働きがあるので、インスリン注射を打つと体重が増加してしまうことも。

一方GLP-1受容体作動薬のオゼンピックはインスリンを外から補うのではなく、体内のインスリンの分泌を促すことによって血糖値を下げます。

さらにGLP-1受容体作動薬「オゼンピック」には食べ物の消化吸収をゆっくりにする作用もあるので、食事をとった際の血糖値の上昇もゆるやかに。

その結果、体脂肪として蓄積されにくくなるのです。

参考:糖尿病サイト

さらにGLP-1受容体作動薬「オゼンピック」には以下のような減量効果もあるので、糖尿病治療薬だけでなくダイエットにも使用されています。

  • 胃排泄遅延効果:胃のぜん動運動をゆるやかにして胃の内容物が小腸へ排泄されるのを遅らせ、血糖値の急上昇を抑えるとともに満腹感が早く訪れる。また、食間に空腹感を感じにくくなる。
  • 食欲抑制効果:脳の食欲中枢に作用して食欲を自然に抑える

このようなオゼンピックの働きによって摂取カロリーが減ることでダイエットにつながるというわけです。

以上のようにオゼンピックは糖尿病治療薬として新たに開発されたGLP-1受容体作動薬で、減量効果もあることからダイエットに使用されています。

オゼンピックのダイエット効果3つの臨床試験結果は?

オゼンピックの減量効果3つの臨床試験結果は?

「新薬オゼンピックに痩せる効果があることは分かったけど、これまでのGLP-1薬とダイエット効果はどう違うの?」

と気になっている人も多いのではないでしょうか。

そこで当項目では、これまでのGLP-1薬とオゼンピックとのダイエット効果の違いを3つのSUSTAINシリーズの試験結果から検証します。

【SUSTAINシリーズとは】

「SUSTAIN」とは「Semaglutide Unabated Sustainability in Treatment of Type 2 Diabetes」の略。

セマグルチド(商品名オゼンピック)とさまざまな薬の効果を比較した相臨床試験プログラムです。

SUSTAIN臨床開発プログラムは現在1~10の国際共同試験で構成されていて、合計1万人以上の成人2型糖尿病患者が参加しています。

参考:糖尿病リソースガイド

当項目ではSUSTAINシリーズより以下の3つの試験を検証します。

  1. オゼンピックと偽薬の比較(SUSTAIN1)
  2. オゼンピックとトルリシティの比較(SUSTAIN7)
  3. オゼンピックとビクトーザの比較(SUSTAIN10)

順に解説していきます。

オゼンピックと偽薬の比較

SUSTAIN1試験ではセマグルチド(オゼンピック)とプラセボ(偽薬)において、投薬後の体重変化を比較検証しています。

【方法】

18歳以上の2型糖尿病患者387人を以下のようにランダムに振り分け、30週間にわたり週1回投薬して体重変化を比較検証。

  • セマグルチド0.5mg群(128人)
  • セマグルチド1.0mg群(130人)
  • プラセボ群0.5mg群、プラセボ1.0mg群(計129人)

※セマグルチド0.5mg群は0.25mgを4週間投与後に維持量の0.5mgまで増量

※セマグルチド1.0mg群は0.25mgを4週間、0.5mgを4週間投与してから維持量の1.0mgまで増量

※プラセボ0.5mg群と1.0mg群の2群に関しては統合して解析

【結果】

体重のベースライン(91.93kg)からの変化は,semaglutide 0.5mg群-3.73kg(推定群間差 vsプラセボ群[-0.98kg]:-2.75kg[-3.92 to-1.58],p<0.0001),1.0mg群-4.53kg(-3.56kg[–4.74 to -2.38],p<0.0001),減量≧5%達成はそれぞれ37%,45%,7%であった。

引用:糖尿病トライアルデータベース

試験結果をまとめると以下のとおり。

【体重変化】

  • セマグルチド0.5mg群:-3.73kg
  • セマグルチド1.0mg群:-4.53kg
  • プラセボ(0.5mgおよび1.0mg群):-0.98kg

以上の結果から、セマグルチド(オゼンピック)は偽薬のプラセボよりダイエット効果が高いことが証明されました。

オゼンピックとトルリシティの比較

SUSTAIN7試験ではセマグルチド(商品名オゼンピック)とデュラグルチド(商品名トリルシティ)において、投薬後の体重変化を比較検証しています。

【トルリシティとは】

トルリシティとは国内で2015年7月に2型糖尿病治療薬として5番目に承認された週1回投与のGLP-1受容体作動薬です。

【方法】

2型糖尿病患者1,199人を以下のようにランダムに振り分け、40週にわたりそれぞれ週1回投薬して体重変化を比較検証。

  • セマグルチド0.5mg群(301人)
  • セマグルチド 1.0mg群(300人)
  • デュラグルチド 0.75mg群(299人)
  • デュラグルチド1.5mg群(299人)

【結果】

40週後の体重減少度は,semaglutide 0.5mg群-4.6kg,dulaglutide 0.75mg群-2.3kg(ETD-2.26kg[-3.02 to -1.51],p<0.0001),semaglutide 1.0mg群-6.5kg,dulaglutide 1.5mg群-3.0kg(ETD-3.55kg[-4.32 to -2.78],p<0.0001)であった。

引用:糖尿病トライアルデータベース

試験結果をまとめると以下のとおり。

【体重変化】

※0.5mg~0.75mg投与群

  • セマグルチド0.5mg群:-4.6kg
  • デュラグルチド 0.75mg群:-2.3kg

※1.0mg~1.5mg投与群

  • セマグルチド 1.0mg群:-6.5kg
  • デュラグルチド1.5mg群:-3.0kg

以上の試験結果から、セマグルチド(オゼンピック)はデュラグルチド(トルリシティ)よりもダイエット効果が高いことが証明されました。

オゼンピックとビクトーザの比較

SUSTAIN10試験ではセマグルチド(オゼンピック)とリラグルチド(ビクトーザ)において、投薬後の体重変化を比較検証しています。

【ビクトーザとは】

ビクトーザは国内で最初(2010年1月)に2型糖尿病治療薬として承認された1日1回投与のGLP-1受容体作動薬です。

【方法】
成人の2型糖尿病患者577人を以下のようにランダムに振り分け、30週にわたって週1回または1日1回投薬し体重変化を比較検証。

  • セマグルチド群(1.0mgを週1回皮下投与):290人
  • リラグルチド群(1.2 mgを1日1回皮下投与):287人

※セマグルチド週1回皮下投与は8週間かけて(0.25mgを4週間、0.5mgを4週間)維持用量の1.0mgまで少しずつ増量。

※リラグルチド1日1回皮下投与は0.6mgを1週間後、維持用量の1.2mgへ少しずつ増量。

【結果】

二次エンドポイントである体重の30週後までの変化は,semaglutide群-5.8 kg,liraglutide群-1.9 kgで,有意な群間差を認めた(ETD -3.83 kg,95%CI -4.57 to -3.09,p<0.0001)。
30週後にHbA1cが<7.0%に到達した患者(semaglutide群80% vs. liraglutide群46%,オッズ比5.98,95%CI 3.83 to 9.32),≦6.5%に到達した患者(58% vs. 25%,4.84,95%CI 3.21 to 7.30),体重が≧5%減少した患者(56% vs. 18%,5.89,3.93 to 8.81),≧10%減少した患者(19% vs. 4%,4.99,2.57 to 9.68),および複合エンドポイント(HbA1c<7.0%で重症/症候性[血糖値で確定診断]低血糖を伴わず,体重増加もなし)の発生(76% vs. 37%,6.07,4.02 to 9.15)は,いずれもsemaglutide群でliraglutide群にくらべ,有意に多かった(いずれもp<0.0001)。

引用:糖尿病トライアルデータベース

試験結果をまとめると以下のとおり。

<体重変化>

  • セマグルチド群:-5.8kg
  • リラグルチド群:-1.9kg

<体重の5%以上が減少した対象者の割合>

  • セマグルチド群:56%
  • リラグルチド群:18%

<体重の10%以上が減少した対象者の割合>

  • セマグルチド群:19%
  • リラグルチド群:4%

以上の試験結果からセマグルチド(オゼンピック)はリラグルチド(ビクトーザ)よりもダイエット効果が高いことが証明されました。

いずれもオゼンピックの効果が高いと証明

3つの試験から分かるとおり、いずれの試験においてもオゼンピックはほかのGLP-1受容体作動薬と比べてダイエット効果が高いと証明されました。

しかしオゼンピックは痩せる効果が高いということばかりでなく、デメリットも知りたい人も多いのではないでしょうか。

そこで次項ではオゼンピックのデメリットを3つ紹介しますので、オゼンピックの注意点が気になる人はぜひ読み進めてみてください。

オゼンピックのデメリットは?

オゼンピックのデメリットは?

「オゼンピックはこれまでのGLP-1薬よりも体重減少効果が高いことは分かったけど、どんなデメリットがあるのか気になる!」

という人も多いのではないでしょうか。

そこで当項目ではオゼンピックのデメリットを3つ紹介します。

  • 副作用が起こる率が高い可能性がある
  • 国内ダイエットの症例がまだ少ない
  • 注射が痛いという口コミがみられる

以下で詳しく解説していきます。

副作用が起こる率が高い可能性がある

オゼンピックはこれまでのGLP-1薬よりダイエット効果が高いのが特徴ですが、薬の効果が高い分副作用も強く出てしまう可能性があります。

オゼンピックは胃に働きかけるため、以下のように消化器に関する症状が多いのが特徴です。

【オゼンピックの副作用】

  • 吐き気
  • 下痢
  • 便秘
  • 腹部不快感

副作用が出ない人もいますが、感受性の高い人は治療初期に上記のような副作用が起こることがあります。

しかし時間の経過とともに症状が改善することがほとんどです。

このような副作用がもし起こったときのために、あらかじめ信頼できるクリニックを選んでおくとすぐに相談できるので安心です。

国内ダイエットの症例がまだ少ない

オゼンピックは2020年6月に日本国内で発売されたばかりのGLP-1受容体作動薬です。

そのため、ほかのGLP-1受容体作動薬と比べてダイエットでの症例がまだ少ないのが現状。

オゼンピックを使ったダイエットの症例はこれからみていく必要があります。

注射が痛いという口コミがみられる

オゼンピックをGLP-1ダイエットで実際に使用している人の口コミでは、「注射が痛い」という声がみられます。

こちらの女性のように、オゼンピックによって順調にダイエット効果を感じられる一方痛いという感想があります。

場合によっては、脂肪が少ない人は脂肪が多い人より注射の痛みを感じやすいかもしれません。

オゼンピックをおすすめする人は?

オゼンピックをおすすめする人は?

「オゼンピックのメリットやデメリットは分かったけど、オゼンピックでのダイエットはどんな人に向いているの?」

と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。

オゼンピックを使ったダイエットをおすすめするのは次のような方です。

  • 毎日の注射が面倒な方
  • 新しいGLP-1薬を試したい方
  • ダイエット効果が高い薬を求める方

以下で順に詳しく解説していきます。

毎日の注射が面倒な方

新薬オゼンピックは週に1回投与のGLP-1受容体作動薬なので、毎日の注射が面倒な方に向いています。

仕事や家事が忙しくて、毎日GLP-1薬を投与するのがおっくうに感じてしまう…という人もいるかもしれません。

さらに、

  • 注射が苦手なのでできるだけ投薬の負担を少なくしたい
  • 現在1日1回投与のGLP-1薬を使っているけど週1回のオゼンピックに切り替えたい

という方にもおすすめです。

また、オゼンピックと同じ有効成分セマグルチドの「リベルサス」というGLP-1の錠剤もあります。

リベルサスは2020年6月に国内で承認されたばかりで、飲み薬のため注射が苦手な人も安心です。

新しいGLP-1薬を試したい方

新しいGLP-1薬に興味があり試してみたいという方にもオゼンピックはおすすめです。

オゼンピックは国内でもっとも新しい投与型のGLP-1受容体作動薬です。

これまでに国内で承認されたGLP-1薬は以下のとおり。

【国内で2型糖尿病治療薬として承認された投与型のGLP-1受容体作動薬】

1.ビクトーザ(有効成分:リラグルチド)1日1回投与→2010年1月承認
2.バイエッタ(有効成分:エキセナチド)1日2回投与→2010年10月承認
3.リキスミア(有効成分:リキシセナチド)1日1回投与→2013年8月承認
4.ビデュリオン(有効成分:エキセナチド)1週間に1回投与→2015年3月承認
5.トルリシティ(有効成分:デュラグルチド)1週間に1回投与→2015年7月承認
6.オゼンピック(有効成分:セマグルチド)1週間に1回投与→2020年3月承認

ダイエット効果が高い薬を求める方

従来のGLP-1薬よりダイエット効果が高い薬を求めている方にもオゼンピックはおすすめです。

すでにGLP-1ダイエットでビクトーザやサクセンダを使用しているけど、もう少し減量効果が高い薬を使ってみたいという人もいるのではないでしょうか。

ただ、医師は体質や状態から判断してあなたに適切な薬を処方しているので、薬の切り替えを希望する場合は一度クリニックに相談することが大切です。

オゼンピックは試験で高いダイエット効果が証明

オゼンピックは試験で高いダイエット効果が証明

新薬オゼンピックは臨床試験によって高いダイエット効果が証明されています。

しかしオゼンピックは従来のGLP-1薬より副作用が強く出ることもありますので、使用を希望する際は取り扱いのある医療機関で疑問や不安なことなどを医師に相談してみてください。

また、東京GLPクリニックでも新薬オゼンピックの処方が可能です。

東京GLPクリニックの無料カウンセリングでは医師があなたの体質や健康状態を十分考慮したうえで最適なGLP-1薬を処方。

処方後もアプリのチャット機能を使えば何度でも無料相談できるサポート体制も整えていますので、効率的なダイエットへと導きます。

医師と二人三脚でできるGLP-1ダイエットを開始して、ぜひあなたの理想の体型を手に入れませんか?

オゼンピックのダイエット効果は?3つの医学的試験から徹底検証!
最新情報をチェックしよう!