「自然に食欲を抑えるGLP-1薬、オゼンピックやトルリシティが気になる!」
しかし、
- オゼンピックとトルリシティって似てるけどどんな違いがあるの?
- オゼンピックとトルリシティで減量効果が高いのはどっち?
- それぞれの薬で副作用の違いはあるの?
と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。
共通点の多いオゼンピックとトルリシティですが、実は減量効果など異なる点もあるんです。
そこで当記事では、
- オゼンピックとトルリシティの共通点や相違点
- オゼンピック・トルリシティの減量効果の違い
- オゼンピックやトルリシティでダイエット実践した人の口コミ
などを徹底解説します。
5分ほどで読めますので、オゼンピックとトルリシティの違いが気になる人はぜひ参考にしてみてください。
オゼンピックとトルリシティの共通点は?
「GLP-1薬のオゼンピックとトルリシティ、共通しているのはどんなところ?」と疑問に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで当項目ではオゼンピックとトルリシティの共通点を紹介します。
共通点は以下の3つ。
- 2型糖尿病の治療薬
- 1週間に1度の投薬
- 薬の投与方法
それぞれ詳しく解説します。
2型糖尿病の治療薬
オゼンピックもトルリシティも2型糖尿病の治療薬です。
【糖尿病とは】
糖尿病は血液中の血糖値が慢性的に高い状態が持続する疾患で、1型糖尿病と2型糖尿病に分けられます。
- 1型糖尿病:インスリンを作るすい臓の細胞が障害されることで起こる
- 2型糖尿病:食べすぎ・飲みすぎや運動不足、ストレスなどによってすい臓の働きが弱まったり、インスリンの働きを阻害する物質が体内にたまることによって発症。遺伝的要素も大きく、日本の糖尿病患者の大多数は2型ともいわれている。
参考:糖尿病サポートネット
糖尿病治療の目標は合併症(網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化など)を防ぐことですが、そのためには血糖値をコントロールする必要があるのです。
ただ、糖尿病治療薬といえば「インスリン注射」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
インスリン注射は体内で不足しているインスリンを体の外から補給して血糖値を下げる薬です。
しかし、オゼンピックやトルリシティは直接インスリンを補うわけではありません。
オゼンピックやトルリシティは「GLP-1受容体作動薬」とよばれ、すい臓に働きかけて体内のインスリンの分泌を促すことによって血糖値を下げる薬です。
【オゼンピック】
出典:糖尿病リソースガイド
【トルリシティ】
出典:日本イーライリリー
GLP-1はもともと人間の体のなかにあるホルモンです。
食事をとって血糖値が上がると小腸からGLP-1が分泌され、すい臓に「インスリンを出して!」と働きかけて血糖値が下がります。
GLP-1受容体作動薬のオゼンピックやトルリシティは体の中のGLP-1と同じ働きをするので、血糖値を下げる作用があるのです。
また、GLP-1受容体作動薬は血糖値を下げるだけでなく、以下の効果があることからダイエットにも使用されています。
- 胃排泄遅延効果:胃に直接働きかけてぜん動運動をゆるやかにし、満腹感が早く訪れ空腹感を感じにくくする
- 食欲抑制効果:脳に直接作用して食欲を自然に抑える
以上のように、オゼンピックとトルリシティはともに糖尿病治療薬であり、GLP-1ダイエットに使われている薬なのです。
1週間に1度の投薬
オゼンピック、トルリシティともに1週間に1度の投薬という点も共通点です。
GLP-1ダイエット中に1度注射を打てば1週間効果が持続するので、毎日注射を打つのが嫌な人も負担が少ないのがメリット。
毎日の仕事やお出かけにも差し支えないので、これまでと変わらない生活を送れます。
さらに、週に1回の投薬でよいので1週間以内の旅行なら注射器を旅先に持っていく必要がないのもうれしいポイントです。
薬の投与方法
オゼンピックやトルリシティは以下のように投薬方法も似ています。
- 注射器がペン型になっていて操作が簡単
- 採血で使う注射針のような太さではなく髪の毛のように細い針を使用
- 注射器1本に1回分の薬剤が入っているので毎回使い切り
- 投薬は1分ほどですぐに完了
- 針が見えない仕組みになっている
※投薬方法は一例です。製品によって異なる場合がありますので、必ず処方時の医師の指示に従ってください。
【オゼンピックの投薬方法】
- 使用期限が切れていないか、注射器に破損がないか、薬液に浮遊物が浮いていないかを確認します。
- 注射器のキャップを引っ張って外します。
- 皮膚にまっすぐ押し当てるとクリック音が鳴り注射が始まります。
- そのまま5~10秒間皮膚に当て続け、確認窓から見える黄色マーカーが下がり止まれば皮膚から離して注射終了です。
【トルリシティの投薬方法】
- 使用期限や注射器の破損の有無、薬液に浮遊物が浮いていないかを確認し、キャップを外します。
- 注射器の底面を皮膚に当て、緑色の目印をロック解除の方向に回します。
- 注射器を皮膚にしっかりと当てたまま注入ボタンを押すと、カチッという音がして注射が始まります。
- そのまま待ち、2回目のカチッとした音が鳴れば皮膚から離して注射終了です。
出典:日本イーライリリー
以上のように、オゼンピックとトルリシティはともに糖尿病患者が使用しやすいように開発されているのるのが特徴です。
そのため、投薬方法が簡単で誰でも操作しやすくなっています。
オゼンピックとトルリシティの違いは?
「オゼンピックとトルリシティの共通点はたくさんあるみたいだけど、ふたつの薬の違いは?」
と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで当項目ではオゼンピックとトルリシティの違いについて解説します。
それぞれの違いとしては以下のとおり。
- 製造元や発売の時期
- 有効成分や用量
- 減量の効果
- 副作用が起こる率
順にくわしく解説します。
製造元や発売の時期
オゼンピックとトルリシティは製造元や発売時期が異なります。
【製造元】
- オゼンピック:ノボノルディスク ファーマ(デンマークの会社)
- トルリシティ:日本イーライリリー(兵庫県神戸市の会社)
【日本国内での発売時期】
- オゼンピック:2020年6月
- トルリシティ:2015年9月
日本で開発されたトルリシティのほうが発売時期が早く、デンマークで開発されたオゼンピックは2020年に発売されたばかりの新薬です。
有効成分や用量
オゼンピックとトルリシティは、有効成分や用量の違いもあります。
【オゼンピック】
<有効成分>
セマグルチド
<用量>
0.25mgから使用を始め、徐々に増やしていく
【トルリシティ】
<有効成分>
デュラグルチド
<用量>
0.75mgのみ
オゼンピックとトルリシティの有効成分は違いますが、どちらもGLP-1受容体作動薬としての働きは同じです。
減量の効果
オゼンピックとトルリシティの違いで気になるのは、「減量効果はどちらが高いの?」ということではないでしょうか。
実は、臨床試験によってトルリシティ(有効成分デュラグルチド)よりオゼンピック(有効成分セマグルチド)のほうが減量効果が高いことが分かっています。
SUSTAIN7試験(デュラグルチドとセマグルチドの体重減少効果の比較)
【方法】
2型糖尿病患者1,199人を以下のようにランダムに分け、40週にわたりセマグルチドもしくはデュラグルチドを週1回皮下投与して体重減少効果を比較。
- セマグルチド0.5mg群(301例)
- セマグルチド1.0mg群(300例)
- デュラグルチド0.75mg群(299例)
- デュラグルチド1.5mg群(299例)
【結果】
40週後の体重減少度は,semaglutide 0.5mg群-4.6kg,dulaglutide 0.75mg群-2.3kg(ETD-2.26kg[-3.02 to -1.51],p<0.0001),semaglutide 1.0mg群-6.5kg,dulaglutide 1.5mg群-3.0kg(ETD-3.55kg[-4.32 to -2.78],p<0.0001)であった。
それぞれの体重変化について試験結果をまとめると以下のとおり。
【0.5mgもしくは0.75mg投与群】
- デュラグルチド(商品名トルリシティ)0.75mg群:-2.3kg
- セマグルチド(商品名オゼンピック)0.5mg群:-4.6kg
【1.0mgもしくは1.5mg投与群】
- デュラグルチド(商品名トルリシティ)1.5mg群:-3.0kg
- セマグルチド(商品名オゼンピック)1.0mg群:-6.5kg
以上の結果から、セマグルチド(オゼンピック)のほうがデュラグルチド(トルリシティ)より減量効果が高いことが分かります。
また、デュラグルチドの製造元である日本イーライリリーの公式サイトでも、デュラグルチドは臨床試験によって明らかな体重減少効果はみられなかったとの記載があります。
国内第2相(GBCZ試験)及び第3相(GBDP試験)臨床試験の結果より、デュラグルチド0.75 mgの単独療法では明らかな体重変化は認められていません。GBCZ試験及びGBDP試験では、プラセボ投与群と比較して、体重のベースラインから観察時点(GBCZ試験:12週時点、GBDP試験:26週時点)までの変化量に統計学的有意差は認められませんでした1),2)。
引用:日本イーライリリー
トルリシティはオゼンピックに比べて薬の価格は安いですが、体重減少効果としてはオゼンピックより薄いという特徴があるのです。
副作用が起こる率
副作用が起こる確率は、トルリシティよりオゼンピックのほうが高いことが分かっています。
それぞれの薬で起こる副作用は同じような症状で、以下のようにおもに消化器に関するものです。
【オゼンピックで起こる副作用】
主な副作用として、食欲減退、吐き気、下痢、便秘、嘔吐などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
引用:くすりのしおり
【トルリシティで起こる副作用】
●吐き気、下痢、便秘などの胃腸症状があらわれることがあります。トルリシティを使い始めた
ときにあらわれやすいですが、多くの場合、その後改善します。
●症状があらわれたときは自分の判断でトルリシティの投与を中止せず、主治医に相談して
ください。
●吐き気があるときは、揚げ物など脂肪の多い食品は避け、食事の量を減らしましょう。
また、満腹感を感じたらそれ以上食べるのをやめましょう。引用:日本イーライリリー
以下のSUSTAIN7試験では、セマグルチド(オゼンピック)とデュラグルチド(トルリシティ)の副作用についての比較検証で以下のような結果が出ています。
頻度の高い有害事象は消化管障害であり(semaglutide 0.5mg群43%,dulaglutide 0.75mg群33%,semaglutide 1.0mg群44%,dulaglutide 1.5mg群48%),早期治療中止の主な原因であった。
上記の試験では、以下のようにトルリシティよりオゼンピックのほうが副作用が起こる確率が高いという結果が出ています。
- セマグルチド(オゼンピック)0.5mg:43%
- デュラグルチド(トルリシティ)0.75mg:33%
当項目ではオゼンピックとトルリシティの違いを解説してきましたが、次項ではそれぞれの薬を使ってダイエットを実践している人の口コミを紹介します。
実際にオゼンピックやトルリシティで減量している人の体験談が気になる方はぜひ読み進めてください。
オゼンピックとトルリシティの口コミは?
「オゼンピックやトルリシティを使ってダイエットした場合、実際に減量効果は違うの?」と疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで当項目では、オゼンピックやトルリシティを使ってダイエットを実践している人の口コミを紹介します。
65.7kg
悲しい。普通に食欲あるし体重も減らないのに副作用の便秘はしっかりある。いつも残るのは悪いものだけ— GLP-1トルリシティにかける人 (@GLP153824735) September 1, 2020
こちらのアラフォー女性はトルリシティでダイエット中とのこと。
しかし、薬を服用しても副作用が出るだけであまり食欲がおさまらずに悩んでいる様子です。
オゼンピック70日目
103.4kg 前日比-0.5kgトータル-11.6kg
昨日は朝パン、昼抜き、夕方ソーセージひとつと納豆、夜はチューハイ3本。オゼンピックの効果すごいけど本当はこんな食生活はダメやろうな。— GLP1ダイエット備忘録 (@kgP5ahE0SvjAjm5) October 8, 2020
こちらの女性はオゼンピックを使ってダイエット中ですが、薬の効果が出て食欲がおさえられているので、かなり小食になっています。
オゼンピックでしっかりと食欲が抑えられることがよく分かる口コミです。
薬の効果で小食になっても、栄養不足になって健康を害してしまわないよう3食の食事はしっかり摂ることが大切です。
こちらの女子大生はオゼンピック使ってダイエット中ですが、効果がしっかりと出て食欲が抑えられています。
お寿司など自分の好きなものを我慢せず食べながら無理なく痩せられるのもGLP-1ダイエットの魅力です。
オゼンピックやトルリシティで減量する方法は?
「オゼンピックやトルリシティを使ってみたいけど、薬はどこで手に入るの?」
と疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
オゼンピックやトルリシティは、GLP-1薬を取り扱うクリニックで医師の診察を受けて処方してもらうのが正しい入手方法です。
また、クリニックを選ぶ際は実績やサポート体制がしっかりしている医療機関を選ぶことが減量成功の秘訣です。
「値段が安いから」「家や職場から近いから」という理由だけでクリニックを選ぶと、処方後のサポートや実績がない可能性があるので注意してください。
事前にクリニックの公式ホームページやブログなどを確認し、医師の経歴や減量実績が信頼できるかどうかをチェックするのがおすすめです。
東京GLPクリニックではオゼンピックやビクトーザ、経口薬などのGLP-1薬を一人ひとりの体質や状態に合わせて処方。
また、遠隔診療にも対応していますので、遠方に住んでいる人や忙しくてクリニックに行けない人も自宅でダイエットが完結できるので便利です。
減量ならトルリシティよりオゼンピックがおすすめ
GLP-1ダイエットで使用する薬としては、トルリシティより減量効果が高いオゼンピックがおすすめです。
オゼンピックとトルリシティの違いについてまとめると以下のとおり。
- オゼンピック:トルリシティより副作用が起こる確率が高いが、減量効果も高い
- トルリシティ:オゼンピックより副作用は少ないが、減量効果も薄い
ただ、GLP-1薬は自己判断で決めずに必ずクリニックであなたの体質や状態に最適な薬を医師に処方してもらうことが大切です。
東京GLPクリニックの無料カウンセリングでは、あなたの体質に合うダイエットプランを提示。
さらに、あなたがGLP-1ダイエットでどのくらい痩せられるのかもシミュレーションします。
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